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災害レジリエンスと復旧戦略
デジタル空間上で人・社会の振る舞いをシミュレーションし、 迅速・効率的なインフラ復旧計画立案を支援

災害時のインフラ復旧における課題

(災害復旧計画立案)
大規模災害発生時、迅速かつ効果的なインフラ復旧計画を策定することは 喫緊の課題です。特に病院や避難所など、重要施設への水道インフラ復旧が 急務となります。
しかし実際には、有事の様々な状況を加味したうえで最適な復旧計画を 立案することは、非常に困難です。

本技術による解決策

(水道インフラの状況)
水道管網や避難状況をデジタル空間上で再現。水道・交通など異分野の シミュレータと人の行動モデルを連携させて多角的に分析し、最適な 復旧計画の立案を支援します。住民生活への影響を最小限に抑え、 経済活動の早期再開を促進します。
また平時には、老朽化したインフラの更新計画等にも活用できます。

本技術がもたらす価値

  1. 迅速な復旧計画立案
    • デジタル空間上で人・社会の振る舞いをシミュレーションする「デジタルリハーサル」により、最適な復旧計画を短時間で立案できます。
  2. 人的被害・経済的損失の軽減
    • 効果的な復旧計画により、災害による被害を最小限に抑え社会機能の早期回復を促進します。
  3. 多様なインフラへの適用可能性
    • 水道だけでなく、電力、ガス、通信など、様々なインフラへの適用も可能です。
  4. 動作環境の多様さ
    • ブラウザがあれば操作可能で、操作するにあたって専門的な知識は不要。
      またスタンドアローンでも動作可能なため、万が一、災害時にネットワークが使えない状況であっても利用できます。
  5. 平時からの活用
    • 老朽化した水道管の更新計画など、平時におけるインフラ管理にも活用できます。
    このページでは、デジタルリハーサルよる水道復旧計画支援のデモ動画をご用意しております。
    PoC 実施に関しても、お気軽にお問い合わせください。

技術概要

ターゲット業界・ユーザー

インフラの復旧に関わる組織、例えば、政府機関、自治体、公共事業体、通信事業者、エネルギー事業者などが想定されます。 大規模災害からの迅速なインフラ復旧を必要とする組織がターゲットとなります。

ターゲット業界・業務の課題

  • 災害時には、人々が安全を求めて病院や避難所などの災害拠点に集まります。これに伴い、災害拠点のある地域の水需要が増大します。そのため、断水時には、これらの地域に優先的に水を供給できるようにすることが求められます。水道の復旧には、専門的な工事が必要ですが、作業員の数は限られており、また、水の無駄をなくすこと、限られた予算内で作業を完了させること、できるだけ多くの被災者の生活を一日でも早く元に戻すことなど、様々な要素を考慮し、最も効果的な方法で復旧計画を立てる必要があります。

技術課題

  • 限られた作業員、工事予算および、実際の避難状況に応じた効果的な復旧工事計画の立案

解決策

  • デジタル空間上に、水道管とその破損状況や避難所への避難状況などをデジタルツインとして構築し、水道管の修理による給水の状態の変化や工事コストなどの影響指標をデジタルリハーサルにより算定します。
  • 工事計画立案者は,様々な修理案を設定してデジタルリハーサルすることによって得られる影響指標を多面的に比較し、最良の案を選定します。

富士通の技術優位性

  • 水理シミュレータ、洪水シミュレータ、避難行動シミュレータなどを組み合わせ、水道管破損など様々な事象の影響を多角的に評価可能であるため、バランスの取れた計画を立案できます。【関連特許出願中】

インフラ復旧支援デジタルリハーサルがもたらす価値

  • 効果的な災害レジリエンスと災害復旧戦略によって、災害による人的被害と経済的損失の軽減、社会機能の早期回復、事業継続性の向上といった価値がもたらされます。 迅速かつ効率的な復旧により、社会への影響を最小限に抑え、経済活動の早期再開を促進します。

利用イメージ

必要な水の量

災害時に必要な水の量を確認できます

計画立案

復旧順序を決定

技術お試し

  • デジタルリハーサルよる水道復旧計画支援のデモです。
  • PoCの実施も可能です。

事例・ユースケース

  • 給水車のスケジューリング:給水が困難な地域を明らかにし、給水車の稼働も合わせて計画することで、より多くの避難者への給水を可能にします。
  • 住宅地域への給水復旧:居住可能な家屋への給水を優先する工事計画を立案することで、避難者が早く元の生活に戻れるようにします。
  • 平時の水道管更新計画:老朽化した水道管のうち、どれが破損すると断水の影響が大きいかを判断し、影響の大きい水道管の更新を優先する工事計画を立案することで、災害に備えることができます。
  • 総合的なインフラの復旧:電力、ガス、通信など他のインフラネットワークにも同様に適用できます。また、インフラ間で協調した復旧計画の支援も可能になります。