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Web画面操作マニュアル

1.はじめに

1.1 本マニュアルの目的

シェアドモビリティ最適配置のデモアプリケーションの使い方をご紹介します。

1.2 前提条件

  • FUJITSU Research Portalのアカウントを保有していること
  • インターネットアクセスが可能なこと

1.3 動作環境

  • 推奨ブラウザ: Chrome
  • 注意事項
    • WebGLが動作しない環境(仮想デスクトップなど)からはご利用いただけません

2.手順-画面からシミュレーションを実行する

デモ画面にログイン

FUJITSU Research Portalから、技術一覧→シェアドモビリティ最適配置を選択します。 ページ下部にあるデモアプリを試すボタンをクリックすると、本サービスを利用することができます。 シェアドモビリティ最適配置のトップ画面は以下のような画面です。

シミュレーションの実行

Run New Digital Rehearsalボタンをクリックします。

シミュレーション設定画面が表示されます。カスタマイズをしたいパラメータを設定し、Run Digital Rehearsalをクリックします。

シミュレーション一覧画面に遷移し、実行したシミュレーションが一覧に追加され、実行中であることを示す砂時計のアイコンが表示されます。

シミュレーションが完了すると、砂時計アイコンが消え、ゴミ箱アイコンのみになります。

シミュレーションのリストのゴミ箱アイコンとチェックボックス以外の箇所をクリックすると、シミュレーション結果画面へ遷移します。

地図の下方にあるスライドバーを移動させると、時間経過による人の移動の様子を確認することができます。

左上の三本線のアイコンをクリックし、Digital Rehearsalsをクリックし、シミュレーション一覧画面に戻ります。

今度はシミュレーションのパラメータを変更して実行してみましょう。 Run New Digital Rehearsalボタンをクリックします。 purpose2を図のように設定してRun Digital Rehearsalを実行しました。

完了を待ちます。

二つのシミュレーションの結果を比較しましょう。 シミュレーションリストのチェックボックスをチェックします。

Compare 2 digital rehearsalsボタンをクリックします。

二つのシミュレーションの結果が並んで表示されます。 下方のTimelineのスライドバーをドラッグすると、両方のシミュレーションの時間経過による人の移動の様子を確認することができます。 左上の三本線のアイコンからシミュレーション一覧画面に戻ることができます。

3.手順-ファイルアップロードを利用して、デジタルリハーサルの対象都市を変更する

準備

都市を変更するにはその都市用に以下のファイルと情報を作成する必要があります。作成方法については別紙のデータ作成マニュアルを参照してください。

  • SUMOのネットファイル(map.net.xml.gz)
  • 人の移動を定義するODファイル(od.csv.gz)
  • escooterの貸出・返却をするステーションのファイル(stations.csv)
  • 設定パラメータ一覧(precondition.json)
    • 地図における中心座標(緯度経度)
    • 通貨を表す記号
    • 通貨の£からの変換レート

ファイル登録

ブラウザでデモアプリにログインします。

Upload Data Filesボタンをクリックし、データアップロード画面に遷移します。

アップロードするファイルを選択するダイアログボックスで、 map.net.xml.gz、od.csv.gz、stations.csv、precondition.jsonをすべて選択してアップロードします。

precondition.jsonのフォーマット

precondition.jsonは以下のフォーマットになります。 すべて選択して同時にアップロードを行う場合、simdataIdをsimdata-your-simdataIdで始まる文字列にしておけば、同時にアップロードする該当ファイルのsimdataIdに置換されます。

{
  "USECASE": "dynamic-discount",
  "ASSIMIL_PERSON_FILE": "simdata-272c8229-5a50-48c1-b0db-771c46e3b5d3/od.csv.gz",
  "SOARS_STATIONS_FILE": "simdata-33a299f3-5c00-4361-847e-346f3ede6abf/stations.csv",
  "SUMO_NET_FILE": "simdata-4467079a-fbd0-440e-8505-a8c518e94562/map.net.xml.gz",
  "DMM_MODEL_INFO_FILE": "simdata-feaf5067-43c2-4673-a229-43e0d7d5dc6d/model.json",
  "MAP_CENTER_LATITUDE": "35.58",
  "MAP_CENTER_LONGITUDE": "139.64",
  "CURRENCY_SYMBOL": "¥",
  "CURRENCY_RATE": "186.0",
  "START_HOUR": "5",
  "END_HOUR": "6"
}

key valueの例 説明
USECASE "dynamic-discount" デジタルリハーサルを行うユースケースを指定します。指定可能なのは"dynamic-discount"となります。
ASSIMIL_PERSON_FILE "simdata-272c8229-5a50-48c1-b0db-771c46e3b5d3/od.csv.gz" 登録したODファイルをsimdataId/ファイル名で指定します。
"simdata-your-simdataId-of-od/od.csv.gz" odで始まるファイル名と同時アップロードすると該当ファイルのsimdataId/ファイル名に置換されます。
SOARS_STATIONS_FILE "simdata-33a299f3-5c00-4361-847e-346f3ede6abf/stations.csv" 登録したステーションのescooterの初期配置ファイルをsimdataId/ファイル名で指定します。
"simdata-your-simdataId-of-stations-csv/stations.csv" stationsで始まるファイル名と同時アップロードすると該当ファイルのsimdataId/ファイル名に置換されます。
SUMO_NET_FILE "simdata-4467079a-fbd0-440e-8505-a8c518e94562/map.net.xml.gz" 登録したSUMOのネットファイルをsimdataId/ファイル名で指定します。
"simdata-your-simdataId-of-net-file/map.net.xml.gz" mapで始まるファイル名と同時アップロードすると該当ファイルのsimdataId/ファイル名に置換されます。
DMM_MODEL_INFO_FILE "simdata-feaf5067-43c2-4673-a229-43e0d7d5dc6d/model.json" 登録した恣意的な行動選択モデルファイルを使用したい場合に、simdataId/ファイル名で指定します。
"simdata-your-simdataId-of-model-file/model.json" modelで始まるファイル名と同時アップロードすると該当ファイルのsimdataId/ファイル名に置換されます。
MAP_CENTER_LATITUDE "35.584" 地図表示時の中心の緯度を指定します。省略可能。省略すると35.584になります。
MAP_CENTER_LONGITUDE "139.645" 地図表示時の中心の経度を指定します。省略可能。省略すると139.645になります。
MAP_ZOOM "10" 地図表示時のズームを指定します。デジタルリハーサル結果表示時のズームはMAP_ZOOM * 0.95になります。省略可能。省略すると、USECASEがroad-closureとroad-pricingの場合は16に、それ以外の場合は10になります。
CURRENCY_SYMBOL "¥" 通貨単位の表記を指定します。省略可能。省略すると"¥"になります。
CURRENCY_RATE "186.0" £からの通貨レートを指定します。省略すると、186.0になります。
START_HOUR "5" デジタルリハーサルの開始時間の初期値を指定します(時)。最小5最大23。省略すると、5になります。開始時間はデジタルリハーサル作成画面で変更可能です。
END_HOUR "6" デジタルリハーサルの終了時間の初期値を指定します(時)。最小6最大24。省略すると、START_HOUR+1になります。終了時間はデジタルリハーサル作成画面で変更可能です。

デジタルリハーサル実行

precondition.jsonの右端の再生アイコンをクリックしデジタルリハーサル作成画面へ遷移します。

パラメータなどの変更は可能です。

Run Digital Rehearsalボタンをクリックすることでデジタルリハーサルが開始されます。

一部の入力ファイルのみ変更してデジタルリハーサルをする

stations.csvのみ変更してデジタルリハーサルを実行する例を示します。

上記で登録したprecondition.jsonをデジタルリハーサル入力画面からダウンロードします。ダウンロードは、ゴミ箱アイコンの左のアイコンで行えます。

precondition.jsonのSOARS_STATIONS_FILEを以下のように編集します。他は変更する必要はありません。以下は例なので、実際のsimdataIdとは異なります。

{
  "USECASE": "dynamic-discount",
  "ASSIMIL_PERSON_FILE": "simdata-272c8229-5a50-48c1-b0db-771c46e3b5d3/od.csv.gz",
  "SOARS_STATIONS_FILE": "simdata-your-simdataId-of-stations-csv/stations.csv",
  "SUMO_NET_FILE": "simdata-4467079a-fbd0-440e-8505-a8c518e94562/map.net.xml.gz",
  "MAP_CENTER_LATITUDE": "35.58",
  "MAP_CENTER_LONGITUDE": "139.64",
  "CURRENCY_SYMBOL": "¥",
  "CURRENCY_RATE": "186.0",
  "START_HOUR": "10",
  "END_HOUR": "12"
}

precondition.jsonとstations.csvの2つのファイルを同時に登録します。 登録したprecondition.jsonの再生アイコンをクリックすることで、stations.csvのみ変更したデジタルリハーサル実行が可能です。

なお、stations.csvのファイル名は、stationで始まり、csvが拡張子であればsimdataIdの置換を行います。

ファイル 置換の条件
od.csv.gz odで始まり、拡張子がcsv.gzかcsvであること
stations.csv stationで始まり、拡張子がcsvであること
map.net.xml.gz mapで始まり、拡張子がxml.gzかxmlであること
model.json modelで始まり、拡張子がjsonであること

4.手順-各Usecaseのシミュレーションを実行する

4.1 ユースケース: ダイナミックディスカウント

概要

人が目的地に移動する手段として、車、徒歩、escooterの選択肢を設け、それぞれの人がコストや時間によって、移動手段を選択し、移動するというデジタルリハーサルを行うユースケースです。 escooterを借りるときに、escooterのステーションの状況に応じてディスカウントすることで、コストに影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。 それにより、escooterの利用率や利用料収入への変化がどうなるかを確認することができます。 また、escooterの初期配備を変更することもできます。

デモ画面にログイン

ブラウザでデモアプリにログインします。

シミュレーションの実行

Run New Digital Rehearsalボタンの横にある"..."ボタンをクリックします。

実行したいUsecaseのシミュレーションを選択します。

シミュレーション設定画面が表示されます。カスタマイズをしたいパラメータを設定し、Run Digital Rehearsalをクリックします。

4.2 ユースケース: 道路閉鎖

概要

人が目的地に移動する手段として、車、徒歩、自転車、escooterの選択肢を設け、それぞれの人がコストや時間によって、移動手段を選択し、移動するというデジタルリハーサルを行うユースケースです。 道路を移動手段毎に時間帯で閉鎖することにより、移動ルートが変わり、移動時間に影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。

また、ダイナミックディスカウントや初期配備のユースケースと同様、以下の影響の確認も可能です。

  • escooterを借りるときに、escooterのステーションの状況に応じてディスカウントすることで、コストに影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。それにより、escooterの利用率や利用料収入への変化がどうなるかを確認することができます。
  • また、初期配備のユースケースと同様、escooterの初期配備を変更することもできます。

移動手段として、トラックも存在しています。ただし、トラックは移動手段として選択するのではなく、必ずトラックで移動する人としてデジタルリハーサルに登場します。

デモ画面にログイン

ブラウザでデモアプリにログインします。

シミュレーションの実行

Run New Digital Rehearsalボタンの横にある"..."ボタンをクリックします。

実行したいUsecaseのシミュレーションを選択します。

シミュレーション設定画面が表示されます。カスタマイズをしたいパラメータを設定し、Run Digital Rehearsalをクリックします。

領域の設定方法(道路閉鎖)

ツールチップの表示されているアイコンをクリックすると、領域設定モードになります。 地図上にて、領域として指定する範囲の頂点をクリックし、最後にダブルクリップすると、領域が設定され、Road Closure Parametersに領域が設定されます。

閉鎖する期間は、StartとEndを変更することで変えられます。 通行を禁止する移動手段はTypeを変更します。 領域は、地図上の領域をクリックして選択して移動することができます。 領域をもう一度クリックして頂点や中点をドラッグしたり削除することで編集できます。

領域を削除する場合は、地図上の領域を選択した上で、領域設定のアイコンの下のゴミ箱アイコンをクリックしてください。

領域を追加するときは、領域設定のアイコンをクリックして、領域を設定してください。

4.3 ユースケース: ロードプライシング

概要

人が目的地に移動する手段として、車、徒歩、自転車、escooterの選択肢を設け、それぞれの人がコストや時間によって、移動手段を選択し、移動するというデジタルリハーサルを行うユースケースです。 道路に対して、移動手段毎に時間帯で課金することにより、コストに影響を与え、迂回する場合には移動時間に影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。

また、道路閉鎖やダイナミックディスカウントや初期配備のユースケースと同様、以下の影響の確認も可能です。

  • 道路を移動手段毎に時間帯で閉鎖することにより、移動ルートが変わり、移動時間に影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。
  • escooterを借りるときに、escooterのステーションの状況に応じてディスカウントすることで、コストに影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。それにより、escooterの利用率や利用料収入への変化がどうなるかを確認することができます。
  • また、初期配備のユースケースと同様、escooterの初期配備を変更することもできます。

移動手段として、トラックも存在しています。ただし、トラックは移動手段として選択するのではなく、必ずトラックで移動する人としてデジタルリハーサルに登場します。

デモ画面にログイン

ブラウザでデモアプリにログインします。

シミュレーションの実行

Run New Digital Rehearsalボタンの横にある"..."ボタンをクリックします。

実行したいUsecaseのシミュレーションを選択します。

シミュレーション設定画面が表示されます。カスタマイズをしたいパラメータを設定し、Run Digital Rehearsalをクリックします。

領域の設定方法(道路閉鎖、道路課金)

ツールチップの表示されているアイコンをクリックすると、領域設定モードになります。 地図上にて、領域として指定する範囲の頂点をクリックし、最後にダブルクリップすると、領域が設定され、Road Pricing Parametersに領域が設定されます。

課金する期間は、StartとEndを変更することで変えられます。 課金する移動手段はTypeで設定します。 課金額はPriceで設定します。Priceを0とすると、道路閉鎖になります。 領域は、地図上の領域をクリックして選択して移動することができます。 領域をもう一度クリックして頂点や中点をドラッグしたり削除することで編集できます。

領域を削除する場合は、地図上の領域を選択した上で、領域設定のアイコンの下のゴミ箱アイコンをクリックしてください。

領域を追加するときは、領域設定のアイコンをクリックして、領域を設定してください。

4.4 ユースケース: パーク&ライド

概要

人が目的地に移動する手段として、車、徒歩、escooter、自転車、公共共通機関の選択肢を設け、それぞれの人がコストや時間によって、移動手段を選択し、移動するというデジタルリハーサルを行うユースケースです。

駐車場を設置することにより、公共交通機関への乗り換えが選択肢になり、コストや移動時間に影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。

また、ダイナミックディスカウントや初期配備のユースケースと同様、以下の影響の確認も可能です。

  • escooterを借りるときに、escooterのステーションの状況に応じてディスカウントすることで、コストに影響を与え、人の移動手段の選択に変化を与えます。それにより、escooterの利用率や利用料収入への変化がどうなるかを確認することができます。
  • また、初期配備のユースケースと同様、escooterの初期配備を変更することもできます。

公共交通機関は川崎市で稼働する電車、バスの一部が対応しています。

デモユースケースでは、神奈川県川崎市中原区周辺に対応しています。

デモ画面にログイン

ブラウザでデモアプリにログインします。

シミュレーションの実行

Run New Digital Rehearsalボタンの横にある"..."ボタンをクリックします。

実行したいUsecaseのシミュレーションを選択します。

シミュレーション設定画面が表示されます。カスタマイズをしたいパラメータを設定し、Run Digital Rehearsalをクリックします。

駐車場の設定方法

駐車場を配置したい場所をクリックすることで、駐車場を配置することができます。 ドラッグして場所を変えることもできます。 xをクリックすることで、配置をやめることもできます。

駐車場の設定は、左上の「Placement of parking area」にて行います。

駐車可能な種類(carかbicycle)、料金、駐車可能な台数を設定できます。

駐車可能な台数を0にすると、その駐車場は利用されません。