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コンセプト&ナビゲーション

はじめに

本ドキュメントは、富士通が提唱するソーシャルデジタルツイン™のコンセプト、実現したい世界と実現する手段としてのコア技術の特徴をシンプルにお伝えするものです。

また、2024年1月にFujitsu Research Portalで公開するソーシャルデジタルツイン™コア技術を使ったサンプルアプリやAPIについて説明する複数のドキュメントの内容や関係についてナビゲーションいたします。

ソーシャルデジタルツイン™のコンセプト

デジタルツインとは、インターネットに接続した機器などを活用して現実空間の情報を取得し、サイバー空間内に双子のように再現することを表します。 デジタルツインを使うことで、モニタリング、シミュレーション、遠隔地の人々の間での共有/協働を可能とします。

総務省「デジタルツインって何?」より、図を引用

一般的にデジタルツインを用いた取組は特に製造業において進んでおり、例えばデジタル空間上で製品を共同設計/試作を行えるようにしてコストをさげる、といった目的のユースケースがあります。これに対し我々のソーシャルデジタルツイン™は、デジタルツインの高度な活用を「人間社会」をより良くするために実現すること、すなわち"デジタル空間を活用した社会課題解決"を目的としており、そのための様々な技術を提案します。

人と社会のモデルを扱うことが技術の主な特徴で、実現技術はコンバージングテクノロジーの研究開発成果によって産み出され、今も現在進行形で進化しています。

💡ソーシャルデジタルツイン™の2つのPoint:

  • 行動経済学も考慮した"Human Behavior Model(行動選択モデル)"で人々の動きを高精度に予測しデジタルツインとして再現します。

  • 施策によって社会がどのように反応するのかをサイバー空間上でリハーサルする仕組み、デジタルリハーサル™ で施策の打ちかたによる効果を事前検証でき、合意形成と施策実行を支援します。

ソーシャルデジタルツイン™の2つのコア技術

一般公開の目的、期待

ソーシャルデジタルツイン™の研究開発成果である技術は、色々な使い方ができる可能性を持っている、と我々は考えております。特定のユースケースの形でご提供しますが、誰でも使える形で公開することで、研究者だけでは考えつかないような他の使い方の発見、社会をより良くする様々な活動や研究との新たなコラボレーション、更なる社会に有益な研究開発の促進につなげていきたいと考えています。

今回ご提供する「Mobility Usecase」

どのような未来でも予見できる汎用的な手法は存在しません。ソーシャルデジタルツイン™技術は、フォーカスした領域ごとに研究開発を進めています。第一弾としてモビリティに関する領域のデジタルリハーサル™をご提供します。

  • 特定のエリアで人々の移動を再現し、施策の打ち方によって変わり得る、人の移動に関連して起きることを予測/評価できます

  • 具体的には、公開しているサンプルアプリを用いることで

    • 徒歩や車移動をしている地域にシェアドモビリティ(シェアドeスクーター)を置いた場合に

      • 「移動する人たちはシェアドモビリティを使うのか?」

      • 「移動時間はどのくらいになるのか?」

      • 「車を使わないことによってそのエリアでCO2排出がどのくらい減るのか?」

      • 「シェアドモビリティをどこに何台置くと効果的に使われるのか?」

などをデジタルリハーサル™で検証していくことが可能です。

  • サンプルアプリはWebブラウザでアクセスすれば使えます

    • Fujitsu Research Portalのユーザであれば使えるように設計されています

    • サンプルデータなども準備しているので、気軽に触ってみることが可能です

    • データを独自のものに入れ替えたりすることも可能です

Mobility Usecase利用者様向けドキュメント

ドキュメント①:シェアドモビリティ最適配置デモアプリ技術紹介

  • デモアプリとは実際にはどのようなものか、を把握でき、そこで使われているソーシャルデジタルツイン™の技術の具体的な内容、を知ることができます。

  • デモアプリで扱っているデータについて、サンプル提供されている内容、どのような変更をすることが可能なのかもわかります。

  • お問い合わせに関しての情報も記載しております。

ドキュメント②:Web画面操作マニュアル

  • デモアプリをブラウザから使う際に、どのように操作したらよいかがわかります。デモアプリを使う際には是非ご活用ください。

ドキュメント③:API操作マニュアル

  • デモアプリをブラウザから使うだけでなく、APIを使って動かすことも可能です。APIに関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ドキュメント④:データ作成マニュアル

  • デモアプリを、準備されている都市とは別の都市の地図で動かしたり、異なる人の移動データを使ってみたり、独自のデータで動かしたい場合、こちらのマニュアルをご覧ください。

想定する利用者

  • シェアドモビリティの導入と効果を検討したい方

  • ソーシャルデジタルツイン™、デジタルリハーサル™にご興味を持っていただいている方

  • 富士通研究所の先端技術を体験してみたい/使ってみたい方

  • 人の移動が関わる、まちの課題解決に関するアイディアをご検討されており、そのアイディアによって未来のまちがどのように良くなるのかを複数の指標で検証することに取り組もうとされている方

上記のようなモチベーションに限らず、学生の方、他企業の方、自治体の方、富士通の方などなど、広くお使いいただくことを想定しています

利用していただいた方への期待

「一般公開の目的、期待」で記載した内容の繰り返しになりますが、他の使い方の発見、社会をより良くする様々な活動や研究との新たなコラボレーション、更なる社会に有益な研究開発の促進につながることを期待しております。

ドキュメント①「シェアドモビリティ最適配置デモアプリ技術紹介」に、お問い合わせの例やお問い合わせ方法について記載しておりますので、お気軽にお声がけください。

おわりに

まずはMobility Usecaseについて公開いたしましたが、順次使い勝手を良くするためのアップデート、ウェルビーイングや環境など他の領域も含めた新しいユースケースに関する公開、ソーシャルデジタルツイン™の今まさに研究開発している技術の公開、も計画しております。ソーシャルデジタルツイン™による社会課題解決の実現にご共感、ご期待いただけたら幸いです。