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データ活用によるネットワーク障害対応業務の完全自動化を実現するソリューション。未整備のデータやナレッジを自動でAIフレンドリーな形に構造化し、それらを活用して障害解析・対処フローを動的に生成。未知の障害事象に対してもエキスパートのように素早く解析・対処を実現。
ネットワーク運用自動化における課題
AIエージェントの導入により、従来は人やツールで行っていた作業を自律化し統合することでネットワーク障害対応を自動化する動きは加速しています。 しかし、過去に発生した事象や現在起きている事象に関する多種多様なデータや解析・対処の手順などを如何にAIが活用できるナレッジとして整備するか、また、事例のない未知の事象に対してどのように解析・対処方法を導出するか、という二つの点が更なる自動化を進めるうえでの大きな課題です。
インシデントマネージャーなら

運用者間のメール、チャットでのやりとりや確立された解析手順書などの様々な種類、記述形式の情報の中から、障害区分や原因などの意味のある情報を抽出し生成AIが解釈・活用しやすいナレッジとして構造化します。
また、この構造化されたナレッジ間の因果関係に基づき、解析や対処フローを動的に構築します。そして、エージェントが自律的に事象確認と判定を繰り返しながら未知の事象に対する解析・対処フローを実行します。
インシデントマネージャーはネットワーク障害対応の自動化を更に加速します。
インシデントマネージャがもたらす価値
- お客様の組織能力の更なる向上に貢献
- AIによる自動化によって、障害発生時のレスポンスタイムを短縮
- AIが代行することによって、運用者の心理的ストレス、身体的な負荷を軽減
- データドリブンの運用管理を実現し、ウェルビーイングに貢献
- 暗黙的な運用の知識・経験を自動で文書化することによって、運用の属人化を排除
- AIからのフィードバックによって、運用方法やシステムを継続的に改善
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技術概要
ターゲット業界・ユーザー
- 5Gをはじめとするパブリックな通信サービスを提供する通信事業者、及びそのネットワークの運用管理者
- 金融や電力系ネットワークなど、自社で構築・運用するエンタープライズネットワークを持つ事業者、及びそのネットワークの運用管理者
ターゲット業界・業務の課題
- サービス多様化・大規模化と高い安定性要求
- 5Gなどの技術進化によりネットワークは大規模・複雑化し、提供サービスが多様化・高度化しています。社会インフラとして高い安定性と堅牢性が求められ、特に障害時の迅速な対処・復旧が急務となっています。
- 運用自動化の限界
- 過去の事例に基づき手順が確立された解析や対処については自動化が導入されているものの、未知の事象に対しては現在も人手に依存しており、対処・復旧に時間を要します。
- 自動化ルールの維持管理コスト、運用者の人材育成コスト増大
- ネットワークの大規模・複雑化に対して、自動化ルールの更新や新規作成のコストが増大すると共に、対応できる新たなエキスパート育成が大きな課題となっています。
技術課題
AIを活用した運用自動化を更にレベルアップしていくためには、二つの課題があると考えます。
- 様々な種類、書式で記述された過去、現在の発生事象に関する情報をAIが解釈し活用できるナレッジに仕立て上げる技術
- 未知の事象に対しても適切な解析・対処手順を短時間で導出する技術
解決策
メタデータ自動生成技術
富士通、1Finityが蓄積してきたネットワーク運用の経験やナレッジをインプットした生成AI技術を活用して、様々な種類・形式で記述された情報や手順書等の中から解析や対処に必要なメタデータ(アラーム種別や発生場所、原因等)を自動的に抽出しAIフレンドリーなナレッジに構造化します。
動的抽出型ナレッジグラフ技術
上述の構造化されたナレッジを用いて、発生した事象に対するナレッジグラフを動的に短時間で抽出・生成し、解析手順や対処方法を正確に導出します。
富士通の技術優位性
生成AIが解析・対処手順を生成する際にAIフレンドリーに構造化されたナレッジを用い、且つ発生した事象に関連するナレッジグラフを動的に抽出することよってノイズとなりうる不要な情報を排除することができ、様々な事象に対して正確な解析・対処手順を短時間で導出します。
利用シーン
- エンドユーザー
- ネットワーク障害発生時に、原因解析から対処までを実行するネットワーク運用管理者が使用するソリューション
事例・ユースケース
- 実証について
- 通信事象者様とネットワーク障害対応における「原因解析」、「対処立案」をターゲットに、「インシデント分析機能」や「マニュアル検索機能」を用いた有効性検証を実施。分析結果や回答の品質、ユーザビリティについて実用レベルを満たす評価を獲得しました。
- 今後は、障害対応業務の自動化範囲を拡大したより実践的な実証を進めると共に、2026年度下期のインシデントマネージャ製品リリースを計画しています。
技術お試し
- PoCの実施も可能です
関連情報
- 1Finity株式会社
